MOTHER2 ギーグの逆襲

『MOTHER2 ギーグの逆襲』

概要

『MOTHER2 ギーグの逆襲』（英題: MOTHER2 Gyiyg Strikes Back!）は、1994年8月27日に任天堂から発売されたスーパーファミコン用のコンピュータRPGです。本作は、5年前にリリースされた前作『MOTHER』の続編であり、再びコピーライターの糸井重里がゲームデザインとシナリオを手掛けました。キャッチコピーは「大人も子供も、おねーさんも。」であり、当時の人気俳優、木村拓哉が広告宣伝に起用されていました。彼の登場するテレビCMは、ゲーム内容には触れず、木村と子供たちのかわいらしいやりとりが印象的でした。

発売と移植

本作は日本国内でのリリース後、さまざまなプラットフォームに移植されています。1997年にはニンテンドーパワー用ソフトとして販売され、2003年にはゲームボーイアドバンス用ソフト『MOTHER1+2』として前作と共に収録されました。また、国外では『EarthBound』のタイトルで1995年に北米で販売開始。欧州では2013年にWii Uのバーチャルコンソールとして初リリースされました。このシリーズでは、2015年に前作の配信が行われるまで、本作が唯一公式にリリースされていました。続編となる『MOTHER3』は2006年に登場しています。

システム

本作の戦闘システムは前作から大きく変わりました。敵とのエンカウントはシンボルエンカウント方式に変更され、フィールド上で敵シンボルに触れることで戦闘が開始されます。プレイヤーは敵の動きを見て逃げたり、先制攻撃を狙ったりできます。また、戦闘中のHPやPPの変化はドラムカウンター形式で表示され、視覚的にわかりやすく工夫されています。さらに、ゲームには「きぜつ」という要素があり、全ての味方がHPを失うと全滅となります。全滅した場合はセーブ地点から復活することができます。

あらすじ

物語の舞台は、イーグルランドという地方都市・オネットです。主人公の少年は、隕石の落下をきっかけに地球を救う使命を託されます。隕石から現れたブンブーンという生き物が彼に呼びかけ、宇宙人「ギーグ」の陰謀に立ち向かうことになります。その後、主人公は仲間たちと共に冒険を繰り広げ、様々な町や魔境を巡りながら新たな敵と戦っていきます。

舞台設定

本作は199X年の地球を舞台としており、フィールドはイーグルランドやフォギーランドなど、多様な地域が描かれています。各地には様々なキャラクターが存在し、彼らとの交流を通じて物語が進行します。また、アメリカやエジプトの要素を取り入れたユニークな町や文化も際立っています。

評価と影響

『MOTHER2』はその独特なストーリーやキャラクター、下世話なユーモアもあり、多くのファンに愛されています。ゲーム雑誌のクロスレビューでは高得点を獲得し、ゴールド殿堂入りを果たしました。また、数多くの作品を通じて様々なメディア展開もされています。『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは主人公がネスとして登場するなど、シリーズを越えてその人気は続いています。

まとめ

『MOTHER2 ギーグの逆襲』は、感動的な物語、斬新なゲームシステム、そして多様なキャラクターたちが魅力の作品です。その後のゲームにおいても影響を与え続けており、今なお多くのファンに親しまれています。

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